美容・痩身目的の糖尿病治療薬を安易に使わないために
美容・痩身目的の糖尿病治療薬に注意喚起
2026年8月5日、厚生労働省のホームページに「マンジャロ・リベルサスなどの2型糖尿病治療薬の美容・痩身目的での使用による健康被害にご注意ください」という案内が掲載されました。
SNSやインターネットでは、医薬品を使ったダイエットが手軽な方法のように紹介されることがあります。しかし、見た目を変えたいという気持ちがあっても、医薬品は美容サロンの施術や一般的なセルフケアとは性質が異なります。今回の公式情報から、消費者として確認したい点を整理します。
厚生労働省が伝えていること
本来は2型糖尿病などの治療に使われる医薬品
厚生労働省によると、マンジャロやリベルサスなどのGLP-1受容体作動薬等は、2型糖尿病などの治療を目的に承認された医薬品です。美容・痩身・ダイエット目的で使用した場合の安全性と有効性は確認されておらず、安易な使用は健康被害につながるおそれがあると注意を促しています。
「短期間で変われる」「簡単に痩せられる」といった言葉だけで判断せず、承認された目的、想定されるリスク、副作用について医師や薬剤師から説明を受けることが重要です。
SNSやフリマサイトでの個人間売買は避ける
厚生労働省は、GLP-1受容体作動薬等をインターネットなどで個人間売買することは違法と説明しています。正規ルート以外で入手した医薬品には、偽造品、品質が劣化したもの、成分や含量が不明なものが含まれる可能性があります。
知人から譲ってもらう、SNSの投稿者から購入する、フリマサイトで探すといった行動はしないようにしましょう。医薬品は、医療機関や薬局などの正規ルートを通じて入手することが基本です。
副作用被害救済制度の対象外になる可能性
医薬品を適正な目的・方法で使用して重い副作用が起きた場合には、公的な救済制度があります。一方、厚生労働省は、美容・痩身目的などの適応外使用では、重い健康被害が生じても救済給付の対象にならない可能性が非常に高いと案内しています。
美容情報を見るときに確認したい3つのこと
第一に、発信者が医療機関なのか、美容サロンなのか、一般の体験者なのかを区別します。美容サロンはリラクゼーションや外見を整えるサービスを提供する場所であり、病気の診断や医薬品の処方を行う場所ではありません。
第二に、「必ず痩せる」「副作用がない」などの断定的な表現をうのみにしないこと。体験談は一人の経験であり、自分にも同じ結果が出るとは限りません。
第三に、費用や見た目の変化だけでなく、中止時の対応や体調変化が起きた際の連絡先まで確認しましょう。不安があるときは、契約や使用を急がない判断も大切です。
美容サロンにできることとの違い
エステサロンや美容室、ネイル、アイラッシュサロンは、日常の美容を整え、自分をいたわる時間を提供してくれます。一方、医薬品の使用や治療の判断は医療の領域です。サロンで医薬品の購入や使用を強く勧められた場合は、その場で決めず、医療機関や公的な相談窓口へ確認してください。
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